世界遺産「高野山奥の院」に、お墓を建てられます。
【企業のお墓.com】
お墓アドバイザーの伊藤文絵が、 創業者の想いを、永遠に残すお手伝いをさせていただきます。
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【2】企業墓とは
【2】ー1 法人の「お墓」??
『お墓』といえば、ご家族や先祖代々の亡くなられた方をお祀りするものという認識しか持たないのが普通です。
お墓は個人向けだけではありません。
あまり知られてはいませんが、法人の方向けに会社(企業)の『お墓』があります。
『お墓』という考え方よりは、「供養塔」と呼ばれていますが多くの企業が建立されています。
では、何のために企業は、供養塔を建立されているのでしょうか。
それは、会社の創立者の想いや軌跡を次世代に伝えたい、残したい。そして、今があるのは会社で働いてくれた社員・社員のご家族、協力会社の皆々様のおかげという感謝を込め、さらにはこれからの会社の発展を祈って、夢や希望を託して建立されています。
会社というものは、一つの家族であると経営者は考えています。
社員が一丸となって、その会社(家族)のために尽くし、社会貢献はもちろんのこと、従業員やその家族の幸せを願っています。
【2】ー2 創業の意を思いかえす場所
企業の創業者、経営者は、どんなことを考えて今の会社を立ち上げたのでしょうか?
もちろん、会社に利益を生むために経営をしてきたことは間違いないでしょうが、それ以上のミッションを持って経営にあたってきたはずです。
戦後、今で言う「団塊世代」の方々のおかげで、今のモノづくり大国日本があると言っても過言ではないでしょう。
高度成長期と言われた時代の日本を支えてきた創業・経営者が残してくれた功績というものには、一言には語れない日本の歴史があります。
日本は2つの大きな原爆を落とされて、終戦を迎えました。
街は焼け野原になり、食べ物も無い中終戦後たった23年間で、日本を世界第2位の経済大国にしたのです。
社会にとって必要とされるモノを造り続けた結果が、現在ある会社まで成長し、それが自然と利益につながってきたのではないでしょうか。
松下、キリン、森下仁丹、福助、UCCコーヒーなど、すべての創業者・経営者には、いつも夢や希望があり、思い描く未来へのロマンに満ち溢れていたと思います。
厳しい苦境もあったことと思います。しかし、それを諦めずに突き進んだことが企業の礎となり、現在があるのです。
【2】ー3 企業の供養塔の使い方
では、供養塔を建立されている会社がどのようにその「お墓」(供養塔)を使っているのか、興味があることと思います。
決して、創業者や社長のためのものではありません。
会社にかかわるすべての方々のものです。会社に貢献してくれた社員、支えてくれたそのご家族、協力してくれた外部の協力会社、後援会の皆様・・・そう言った方々のためのものです。
なぜなら、創業者はそういった方々のおかげで「今がある」と、思っておられるからです。
【2】ー4 会社の財産『物故者』のための供養塔
供養塔に、創業者から現在に至るまで会社の顔である経営者、そしてその会社に貢献されてこられた社員(物故者)をお祀りし、その功績をたたえお参りをする。
皆が気持ちを1つにすることで、その会社の使命が受け継がれていくものだと思います。
経営者、幹部、社員、そのすべての人材により会社は成り立っています。
経営者の考える社員とは、人材ではなく「人財」なのです。
その「人財」を守り育てることこそが企業の発展と成りうるわけです。
創業から、現在に至るまでの「人財」である物故者の供養をするということが大切だと考え、供養塔を建立されています。
たとえば、パナソニック(松下幸之助さん)の供養塔は高野山奥の院にあります。
幸之助さんは、感謝と祈念を捧げることを日課としていたと言われています。
その意思をついで最近墓所全体を清掃、リニューアルされましたが、そこには「パナソニック墓所」の石碑が入口看板のように置かれ、その墓地の中には創業者・松下幸之助供養塔ではなく、「松下家代々の墓」と、「松下電器・物故者のお墓」となっています。
それだけ、社員(物故者)への思い入れがあることが伺えます。
出初式、創立記念日、社葬などの他にも、心に迷いが出たとき、鎮魂、決起大会、決断のときなどの祈りや精神統一の場所としても、訪れている方が多いです。
物故従業員の慰霊として、会社を創立した先達への感謝の表れとして、企業墓があります。
【2】ー5 社外の協力者の供養(傍系供養)
会社は企業同士の仲介などによっても、営利を得ています。
企業・法人供養塔には、もうひとつの意味が有ります。
それは、創業から現在に至るまで社外で会社の発展に大きく貢献いただいた協力者やお得意様の供養です。 これを傍系供養といいます。
この傍系の方々の供養も、企業・法人供養塔で供養されるべき方々と考えています。大きな成功をおさめている企業(法人)は、祭祀に対しとても熱心です。
【2】ー6 「自然の恵」の供養
業種によって違いますが、ものを造り販売し、それによって営利を得ますがそれには「原料」というものが存在します。
例えば、お寿司屋さんは海で泳いでいる魚がなくては商売になりません。漁師がいなくては成り立ちません。
焼肉店では牛、豚、鷄の肉を使います。猟師さらには、飼育業者もいます。
鉄鋼業では、鉄鉱石を加工することによって商売が成り立っています。
すべての企業は自然の恵みの恩恵で今が在るのです。その自然の恩恵に感謝するということの現れが、大自然に建立される供養塔の1つの意味でもあります。
今も昔もやはり『おかげさま』という気持ちで、自然に対して感謝を敬し、供養しているというのも、企業墓の特徴です。
その気持ちは、本当に大事なことです。
【2】ー7 家族単位のお墓の在り方から、企業単位の時代へ
時代は刻々と、変化していきます。
時代背景の中では、かつて一家に1つのお墓があって当たり前でした。
近年では、室内納骨堂が人気を博しています。また、お墓に資金をかけられない人も多く、お骨をお墓に納めない人、合葬墓に納める人、さらにはお墓など望まないと遺言される方もいて散骨という人も多いです。
様々な供養の仕方があるわけですから、人それぞれで良いと思います。
であるなら、まったく新しい形として「企業で供養する」という、福利厚生の制度があっても良いのではないでしょうか?
実際に上記でも述べましたが、大企業ではそのような取り組みがここ20年のあいだに行われるようになっています。
企業側としても、福利厚生ともなれば経費です。
高野山に訪れる観光客は、年間300万人とも言われています。
その観光客の少なくても1割の人は目にすることでしょう。
高野山にお墓があるなんて、成長率の高い会社あるいは個人で世界遺産にお墓があるなんて、世間では財閥の方だと思っているほどですから、お孫さんが「おじいちゃんのお墓は高野山にあるよ!」と会話でもしたら、「すごいね~おじいちゃんはどんなお仕事?」なんてことになるかも・・・です。
社名の宣伝効果は絶大ですね。
【2】ー8 建墓は、企業の開運でもある
風水では、生きている私たちが住まいする場所を「陽宅」と言います。
お墓は「陰宅」と呼ばれています。
つまり、亡くなられた方のおうちですから、「陰」「陽」一対の考え方です。
生きている間も、亡くなってからも「幸せ」であるよう願いが込められているのがお墓です。先祖供養と子孫繁栄を願うのが、お墓というわけです。
企業で言えば、創始者の想いを受け継ぎ、繁栄を願う場所です。
事業継承は大事なことですが、それを社会の変化とともに創造し変革していってこそ、企業は発展します。
そこには、創業者と同じく社会が必要とするものを生み出すというロマンが必要です。「創業者が夢を追い続けた」その熱烈な想いが受け継がれていくことが、大切なのではないでしょうか。
供養塔には、企業の理念や創業者の想いを刻んでいます。
ご遺骨は、家族のお墓に。思い出の品や、髪の毛や爪を企業の供養塔に納めている社長が多いです。
いつまでも、社長の想いがそこに在り続ける・・・。
それもまた、素敵なロマンではないでしょうか。
家族のお墓がご先祖様を敬い尊ぶものであるように、企業の供養塔は創業の意を思いかえすことが出来る場所となることでしょう。
【2】ー9 遺族の誇りになる企業のお墓
企業では慰霊祭や御霊鎮魂祭を行っています。
ご遺族にとって、企業が会社に尽くした社員への感謝の気持ちをあらわしてくれるのは、これうえない喜びでしょう。
ご遺族にとって、誇りが高まることでしょう。
企業墓をもつということは、会社の文化や伝統の継承として、
また、代々続くということから「永続的な繁栄」の象徴として捉えることができます。
そのため、形式張ったものに限らず、メッセージとしてユニークなものも少なくありません。
それは一つのメディアとなって、従業員はもちろん、対外的にも、一つのアピールとなります。
但し、高野山は世界遺産認定を受けてからは「自然にマッチしたもの」という規定が設けられましたので、勝手に奇抜なお墓を建てられません。
【2】ー10 限られた世界遺産のお墓の募集
この度高野山開創1200年を祝って、30区画のみ「高野山總寺院」が募集を開始しています。
總寺院墓地は世界遺産に認定された高野山奥の院の中にあります。
高野山には20万基を超える碑や墓があり、その場所柄、見る方も多いという特徴があります。
その中で、企業墓の存在は、創業者の顕彰をたたえ、社会的影響力を与え、次への繁栄へと続いていくことでしょう。